健康診断や人間ドックでよく耳にする「腹部超音波検査(エコー検査)」。
でも実際、「何をみてるの?どんな病気がわかるの?」と思ったことはありませんか?
この記事では、腹部超音波で観察できる臓器や、代表的な疾患についてわかりやすくご紹介します!
腹部超音波検査で観察できる主な臓器
以下のようなお腹の臓器を、超音波(エコー)で一通りチェックできます。
- 肝臓
- 胆のう
- 膵臓
- 脾臓
- 腎臓
- 膀胱
- 腹部大動脈
- 前立腺(男性)
- 子宮・卵巣(女性)
- 消化管(胃・大腸など)
肝臓超音波検査だとか、胆のう超音波検査だとか言わず『腹部超音波検査(エコー検査)』と言うだけあって、お腹にある臓器は一通り網羅されていますね。
まあ検査する側は当然なんですが、これだけ色々な所を見てくれると思うと少しお得感もありますよね(笑)
各臓器でわかる代表的な疾患リスト
腹部エコーで見つかる代表的な疾患を一部紹介します。
● 肝臓
- 脂肪肝
- 肝硬変
- 肝のう胞
- 肝血管腫
- 肝臓癌
● 胆のう
- 胆のうポリープ
- 胆のう結石
- 胆のう炎
- 胆のう腺筋腫症
- 胆のう癌
● 膵臓
- 膵のう胞
- 膵炎
- 膵臓癌
- 膵臓腫瘍
● 脾臓
- 脾腫
- 脾のう胞
- 脾血管腫
● 腎臓
- 腎のう胞
- 腎結石
- 腎臓癌
- 水腎症
● 膀胱
- 膀胱炎
- 膀胱結石
- 膀胱癌
● 腹部大動脈
- 石灰化
- 大動脈瘤
- 大動脈解離
● 前立腺(男性)
- 前立腺肥大症
- 前立腺石灰化
● 子宮(女性)
- 子宮筋腫
- 妊娠(子宮内妊娠の有無)
● 卵巣(女性)
- 卵巣嚢腫
● 消化管(胃・十二指腸・大腸)
- 潰瘍
- 炎症(虚血性腸炎など)
- 憩室炎
- 虫垂炎
- 消化管の癌

実は私も腹部超音波には患者側で何度かお世話になっています。小学生の時に超音波検査で虫垂炎が見つかり、薬で治療しました。が、そのあと中学生で再発して手術した経験があります。さらに、検査をする側になってからは、後輩指導時に肝血管腫と胆のうポリープもみつかりました(笑)
まとめ:お腹の不調や何かおかしいと思ったら、まずは腹部超音波を!
腹部超音波検査では、体に負担をかけずに多くの臓器をチェックできます。
特に、痛み・発熱・下痢・黄疸など、腹部に関する症状があるときには非常に有効です。症状や疾患については今後詳しく書いていこうと思います!
▶こんなときにおすすめ!
- お腹が痛い・張る
- 食欲不振や倦怠感
- 健康診断の再検査で指摘された
- がんの家族歴がある
- いつもと違う
比較的お手軽で、放射線も使わないので安全性も高い検査です。
「何かがおかしいな…」と思っただけでも、いつもと違っていたら大問題です。一度検査してみるのもいいかもしれません。何もなければ気のせいだったと不安を取り除くことが出来ます。もし、それで何かあったとしても早期発見、早期治療に繋げられます。どちらにせよ良い事しかない!ので迷うのであれば病院やクリニックにかかる事をおススメします。
……お金と時間は若干かかりますが(笑)