健康診断や人間ドックでもよく耳にする「エコー検査」って?
健康診断や人間ドックのオプションでよく見かける「腹部超音波検査」。
でも実際どんな検査なのか、よくわからない…という方も多いのではないでしょうか?
今回は、そんな腹部超音波検査について、わかりやすくご紹介します!
そもそも「超音波検査」ってなに?
「超音波検査」とは、「エコー検査」とも呼ばれ、超音波(人の耳には聞こえない音)を使って体内の様子をリアルタイムで見る検査です。
X線を使うレントゲンやCT検査と違い、放射線を使わないため、妊婦さんや小さなお子さんにも安全です。体に害はなく、痛みもほとんどないので、気軽に受けられるのが魅力です。
ちなみに、放射線を使う検査も専門の放射線技師さんがしっかり安全管理してくれているので、必要以上に心配しなくて大丈夫です。
実際にどんなふうに検査するの?
検査する人(検者)は、ゼリーを塗ってパソコンのマウスのような機械(プローブ)をお腹にあてて観察します。
検査を受ける人(被検者)は、ベッドに仰向けになり、服を少しめくってお腹を出します。
検査中は「息を吸って止めて〜」「体をちょっと右に向けて〜」など声がかかるので、その指示に合わせて動きます。
検査時間は約10~15分程度です。
メリットとデメリットをチェック!
メリット
- 体への負担が少ない
- 費用が比較的安い(健康保険3割負担の場合)
腹部超音波:約1,500円
CT:約3,000円
MRI:約4,800円 - リアルタイムで臓器の動きが見られる
- 痛みもなく、簡単に受けられる
デメリット
- 観察できる範囲に限界があることも
- 検査技師の熟練度によって見え方に差が出る
- 空気や骨が邪魔になるため、胃や腸などはやや見づらい
腹部超音波検査で「何がわかる」の?
腹部超音波では、次のような臓器をチェックします。
- 肝臓
- 胆のう
- 膵臓
- 脾臓
- 腎臓
- 膀胱
- 腹部大動脈
- 子宮・卵巣(女性)
- 前立腺(男性)
- 消化管 など
これらの臓器にできた腫瘍(良性・悪性)、ポリープ、炎症などの異常を発見できます。
実際、私も昔にこの検査で虫垂炎(いわゆる盲腸)が見つかって、手術することになりました。また現在も肝血管腫と胆嚢ポリープを経過観察中です(笑)
最後に:お腹の調子が気になるなら、まずはエコーから!
お腹の違和感、痛み、なんとなく不安…。そんな時は、腹部超音波検査を受けてみるのがおすすめです。
手軽に受けられて、体への負担も少なく、意外な病気の早期発見にもつながるかもしれません。
「ちょっと気になるな」と思ったら、気軽に医療機関へ相談してみてくださいね。