食事制限について詳細解説
腹部超音波検査を受ける前に、とても大切な注意点があります。
それが、「食事の制限」です。具体的には食事を終えてから6時間は空いているのが理想です。
なぜ食事制限が必要なのか?
- 食事をとる事によってお腹にガス(空気)が溜まりやすくなる。
- 胆のうがしぼんでしまう。
- 食べた物が映って検査の妨害になる。
【画像比較】実際にどれだけ違うの?どう見えるの?(胆のう編)
私の食前(6時間絶食)と食後3時間の腹部超音波画像で比較してみましょう。
食前


食後3時間


🔴 赤い丸 → 胆のう
🔵 青い丸 → 小さなポリープ

食前は胆のうが膨らんでおり、内部もはっきり。
食後は胆のうがしぼんで小さく、内部が見えづらくなっています。
そして私の胆のうにポリープがありますが…(笑)
食後3時間の方がわかりづらくなっているかと思います。
【画像比較】実際にどれだけ違うの?どう見えるの?(胃編)
食前


食後


🔴 赤い丸 → 胃

食前は胃がしぼんでいるように見えますが
邪魔するものがない分赤い丸より下の部分も見えますね。
食後は胃の中に食べ物がしっかり映っています!(笑)
これでは胃が非常に見づらいですね…。
赤い丸の下の方も真っ暗で何もわかりません。
食事制限を守らないと…
食事制限をするかしないかで、どれ程の違いがあるかがわかっていただけたかと思います。
これによって病気が見落とされてしまうのはみんなが損をしてしまいます。
他にもガス(空気)が溜まりやすくなり、胃や大腸の近くにある臓器の観察が難しくなります。
胃は後日、胃カメラをすれば胃の検査はしっかりできます。
ですが、胆のうは超音波で検査するのが一番良いと思います。比較的簡単で金額も安く済みます。
※腹部超音波:約1,500円
CT:約3,000円
MRI:約4,800円
胃カメラ:約5,000円
腹部超音波検査を希望する方へご案内
予約している方、健診・人間ドックで検査予定の方、腹部超音波検査を希望する方
当日は朝食をとらずに来院してください!
✅ 水やお茶の水分摂取は基本的にOK。
✅ 服薬中の薬は内服OK。
✅ 午前中の検査をおススメします。
✅ 午後に検査予定の方は当日の朝食は午前8時までに済ませ、卵・牛乳・ヨーグルト・バターなどの乳製品は、取らないで下さい。
急な検査でも大丈夫?
もちろんです!
急な腹痛などで来院された方に対しても検査は行います。
画像紹介でもわかるように、食後であったとしても病気を見つける事が難しくなるだけで、不可能ではありません!食事や間食をした後であっても私たちはできる限り正確な診断ができるよう、全力で検査させていただきます!
ただし、医師が改めて絶食で検査した方が良いと判断した場合は後日再検査の可能性があります。(そのようなケースは数年に1回あるかないかですが)
食事以外でも協力していただきたい事はたくさんあります(笑)お互いの為に可能な範囲内でのご協力をお願いします。
まとめ:腹部超音波検査をスムーズに受けるために
✅ 検査6時間前からの絶食を意識しましょう!
✅ 検査がより正確なものになりますので可能な範囲内でのご協力よろしくお願いします。
✅ 急な検査でも慌てず、遠慮なくご相談ください。